OKRとは何ですか?

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Q:OKRとは何ですか?
A:Objectives and Key Results(目標と主要な結果)の略称で、1つの目標(Objectives)に、複数の結果(Key Results)が付随するという仕組みで成り立つ目標管理の方法です。

OKRはGoogleやFacebookが導入し、話題となった近年注目されている目標管理方法です。従来の目標管理方法と比較して、高い頻度で設定、追跡、評価を行うため、スピーディーで効率的に運用できる点が魅力とされています。また、企業視点からブレイクダウンし個人を巻き込んで目標設定するため、社員の意欲が高まり、主体性を引き上げることも期待されています。

具体的な実践方法

▼会社全体のミッションとバリューを確認し、会社のOKRから作成する。

▼まずはO(目標)から設定する。3か月ほどで達成できる、定性的な目標にする。(数字設定をしない)かつ、チャレンジングでシンプルなものが望ましい。

▼KR(主要な結果)を設定する。数値を入れて定量的なものにし、数は3つ~5つ程度。高く設定する代わりに、70%くらいできれば達成とみなす。難易度については、達成可能率50%前後の「頑張れば届きそう」という位が適切だとされる。

▼O(目標)の期間が経過したらKR(主要な結果)をスコアリングする。0.0~1.0、もしくは%で評価し、1つのOに関連するKRの平均が、そのOのスコアとなる。

OKRのメリット

OKRのメリットには、以下が挙げられます。

  1. 目標設定を3か月程度で運用するため、スピーディー
  2. 同じフォーマットで展開するため相互連携がしやすい
  3. 全社目標と紐づけやすく、社員の貢献実感が得やすい
  4. シンプルなため目標設定の時間を節約できる
  5. 目標をシンプルにするため集中できる
  6. 報酬制度とは切り離された目標設定のため、大胆な目標設定も可能

導入と運用の流れ

実際に導入する際には、全社目標から落としていくイメージで進めていきましょう。

  1. 企業OKRを設定する
  2. 部署のOKRを設定する
  3. 個人のOKRを設定する
  4. 1~3は話し合いのうえ、調整しながら決定する
  5. 決定したら週に一度はチェックインして進捗を共有し合う
  6. 中間レビューを行う
  7. 最終レビューを行う
  8. 次の四半期の企業OKRを設定する

成功の肝は、5のチェックインです。チェックインとは、進捗確認のためのショートミーティングのことを指します。結果の進捗を報告するだけでなく、本人にとっての達成難易度の更新や問題点の共有、それを解決する方法の確認や次の一手を決定します。

OKRの注意点

ここまで、メリットと運用方法を見てきましたが、注意する点やデメリットなどはあるのでしょうか。陥りがちなOKRの失敗について見ていきます。OKRがうまくいかないケースで良く聞かれるのは、

  1. 目標設定の基準が低い
  2. 目標自体の価値が低い
  3. 目標達成のために必要なことが曖昧

の3点です。

報酬制度と紐づいた目標管理に慣れている場合、無意識に目標を低くしがちになります。チャレンジングな目標設定になるように、上司などがサポートするのが良いでしょう。また、KR(主要な結果)は定量で測定できることが必要になりますが、これがぼやけてしまうと3つ目のように、「何をしてどのような結果を得たいのか」が分かりにくくなります。

OKRの運用や進捗確認はTalentViewerで

OKR成功のためには、高い頻度での設定、追跡、評価と、全員で進捗を見える化することがポイントです。

TalentViewerなら、OKRの運用や、OKRの運用の中で上司が部下について気づいたことを蓄積するなど、様々な情報をワンプラットフォームにどんどん集約していくことが出来ます。

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