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ラチェット効果とは何ですか?

2021.03.23更新


Q:ラチェット効果とは何ですか?

A:「ラチェット(ratchet)」は「歯止め」を意味します。工具のラチェットレンチはネジを締めるときに一方向にしか回らず、逆方向は空回りすることから、状況が偏った一定方向に進むことを意味します。人事領域にてこの言葉が使われる場合は、高い目標を達成したことでそれが最低ラインとなり、翌年はより高い目標を課される、といったシーンなどで使われます。

 

ラチェット効果はもともと、経済学用語の一つです。アメリカの経済学者・デューゼンベリー氏が提唱しました。

経済活動においては、「景気の後退期などにより所得が減っても、多くの人が生活水準を落とせず、貯蓄などを切り崩してでもしばらくの間生活水準を維持しようとする」現象で用いられます。

人事領域では冒頭の通り、目標設定で起こりうる減少について用いられたりします。

では、デメリットはあるのでしょうか?

 

それは、高い目標を課されないために、個人がパフォーマンスの最大化を控えてしまうことです。

繰り返し高い成果を上げていると青天井に目標が上がっていくため、だんだんと行動にセーブをかけていってしまい、結果的に組織全体のパフォーマンスが最大化しない状態に陥ってしまいます。

 

ラチェット効果の対策方法は?

ラチェット効果の対策においては、定性目標の設定が有効です。

例えば後輩のサポートや新人教育など、数値に表れない複数の業務についても評価に加え、「業績のみが評価の対象でない」ことを示すわけです。

そもそも成果は景気など外的要因の影響を受けることも多く本人の意欲・能力と完全に常に連動するわけではありません。

ラチェット効果は、人が自分のことを守ろうとする行動でもありますので、こういった行動が見受けられたときは評価制度について見直す良い機会かもしれません。

 

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