人材活躍ナビKnow-how

ニューノーマルにおける新しいキャリア論、プロティアン・キャリアとは何か?

2021.03.22更新


Q:プロティアン・キャリアという言葉を最近耳にしました。どういう意味ですか?

A:プロティアン・キャリアとは、米国のボストン大学経営大学院のダグラス・ホール教授によって1976年に提唱された概念です。「組織内でのステップアップに重きを置いた従来のキャリア形成」に代わる、「自己成長や気付きといった心理的成功を目指し、自ら環境に合わせて変化させるキャリア理論」を意味しています。

 

「プロティアン」の語源はギリシャ神話のプロテウスという神です。この神は自らの姿を火や水、龍や獅子など、思うがままに変化させることができました。

ここから、プロティアンは「変幻自在」「多方面の」と訳されます。この言葉の意味から、経済・社会環境の変化に応じて柔軟に変わることのできるキャリアモデルを「プロティアン・キャリア」と呼ぶようになりました。

もう少し詳しく見ていきましょう。

 

昨今の会社への帰属意識は?

昨今の若手社員は会社への帰属意識が低いといわれています。社会人2年目未満にとある企業で実施されたアンケート調査では、「最初に就職した会社で、どのくらいの期間働きたいですか?」という質問に対して「定年まで働きたい」と答えた人は、社会人1年目で33.0%、2年目になると17.4%まで減少しました。

新社会人の約3割は長く働くつもりで入社していますが、1年後には約半数がキャリアに対する考え方を改めているという結果です。

コロナ禍がまさにそうであるように、現代社会は環境の変化が激しく、予期せぬ出来事も起こります。5年後10年後に今いる会社が安泰である保証はどこにもありません。

一つのキャリアを貫く難しくなってきている今、「プロティアン・キャリア」のような「環境が変われば、自分も変化していける柔軟さ」を若年層が重要視していることは、時代に合った変化なのかもしれません。

プロティアン・キャリアを説いたホール教授は、必要な能力として「アイデンティティ」と「アダプタビリティ(適応能力)」を挙げています。

ただふらふらと環境に左右され流されるのではなく、自分のキャリアを主体的に変化・変形させるのがプロティアン・キャリア。キャリアの成否を決める責任を自分が持つ考え方だと言えるでしょう。

 

最後に、プロティアン・キャリアの自己診断テストをご紹介します。当てはまる項目が12個以上でプロティアン人財、4~11個でセミ・プロティアン人財、それ以下はノン・プロティアン人財だとされています。プロティアン人財であれば自分自身でキャリア形成が出来、変化にも強く、セミ・プロティアン人財であればキャリア形成は出来ているものの変化には弱いとされています。

1 毎日、新聞を読む
2 月に2冊以上、本を読む
3 英語の学習を続けている
4 テクノロジーの変化に関心がある
5 国内の社会変化に関心がある
6 海外の社会変化に関心がある
7 仕事に限らず、新しいことに挑戦している
8 現状の問題から目を背けない
9 問題に直面すると、解決するために行動する
10 決めたことを計画的に実行する
11 何事も途中で投げ出さず、やり抜く
12 日頃、複数のプロジェクトに関わっている
13 定期的に参加する(社外)コミュニティが複数ある
14 健康意識が高く、定期的に運動している
15 生活の質を高め、心の幸福を感じる友人がいる

 

いかがでしたでしょうか?

「思ったより当てはまる項目が少なかった」という方は、できるところからチャレンジしてみましょう。

 

Talent Viewerの資料を希望の方はコチラ

この記事は参考になりましたか?Good1

Recommend関連記事