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“わかる”と“できる”は違う!研修後の理解度テストは、ほんとうに必要!?

2021.01.08更新


エン・ジャパンで行っている教育領域のサービスについて、サービス責任者の勝又さんに話を伺った前回。その中で効果測定について触れていただきましたが、さらに具体的にお話を聞いてみました。

 

勝又 康仁 氏
エン・ジャパン株式会社 教育評価サービス 責任者
▼twitter:@katsumata_en

㈱ビジネスコンサルタントにて、営業・営業マネジメント経験を経てエン・ジャパンに入社。人材開発および人事評価コンサルタント、グループマネージャーを経て現職。“誰もが自己実現できる社会をつくる”というミッションを掲げ奮闘中。

 

勝又さん、今回もよろしくお願いします。前回お話を伺った時に、教育サービスで力を入れているポイントのひとつに効果測定をあげていただいていましたが、今回はもう少し具体的にお話を伺えますか。

 

教育研修の効果測定においてメジャーなものに、受講満足度アンケートに続いて、理解度テストを実施し、知識の定着を検証するという方法があります。

 

多くの教育研修サービス、特にEラーニングサービスには理解度テストがついています。

でも、その理解度テストは本当に必要でしょうか。

 

そのように考える理由はふたつあります。

 

“わかる”と“できる”のあいだには大きな溝がある

受講者の動機づけ、行動変容を促すわけではない

たしかに、言われてみれば今挙げていただいた2つは分かるような気がします。

 

それぞれについて説明していきます。

 

“わかる”と“できる”のあいだには大きな溝がある

理解する→できるようになる、とは限りません、“わかる”と“できる”には大きな溝があります。

 

たとえば、営業スキルの研修を受講したとして、様々なテクニックを学んだとします。学んだことがわかったとしても、それをロールプレイで実践するとなると話は変わってきます。やり方を教わったとしてもうまくできないということは読者のみなさんも経験をしたことがあるはずです。

 

理解度テストに合格するのは“知識”の問題ですが、その知識を使えるようになる、できるようになるのは“技能”の問題なのです。

 

理解度テストに合格するために、暗記して100点をとるにはそれなりの時間とエネルギーが必要です。しかしながら、その結果、仕事をうまくできるようになるかは別問題なので、受講者にとってみれば負担が増すだけなのではないか、と思ってしまいます。

 

なるほど。知識として身についても技能として身についているかはわからない。結果として仕事にうまく活かせなければ負担になるかもしれませんね。では2点目に関してもお願いします。

 

受講者の動機づけ、行動変容を促すわけではない

仮に受講者が理解度テストで満点をとって合格したとして、そのメリットは何があるでしょうか。

 

多くの組織では、なにかを知っていること自体を評価してくれません。つまり、何かを知っているだけでは、給料があがるわけでもなければ、昇格をすることもありません。加えて、先程も示したとおり、理解したからといってできるようになる訳ではないのであれば、誰のメリットがあって理解度テストを実施するのでしょうか。

 

であるならば、理解したことの中から、ひとつやふたつ、実際に現場で使ってみることを決めて、実践することにエネルギーを集中したほうがよいのではないかと思ってしまいます。つまり、理解度ではなく実践有無を効果測定指標として優先させたほうがよいのではないでしょうか。

 

テストで点をとっても、成果につながらなければ評価されない。で、あれば現場での実践を重視するというわけですね。

 

誤解がないようにお伝えすると、理解度テストに意味がないと言っているわけではありません。当然のことながら、理解できていないことは行動に移せません。それよりも意義ある効果測定方法のひとつとして、実践有無を測定するのがいいのではないかと考えています。

 

そうですね、行動が変わることが大切ですよね。ありがとうございました。

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