ジタハラとは何でしょうか?
目次
Q:セクハラ、パラハラ、オワハラ、スメハラ・・・などいろいろ聞きますが、新しく「ジタハラ」という言葉があると聞きました。どういう意味でしょうか?
A:「時短ハラスメント」の略です。管理職が部下に対して、早く業務を終えるよう圧力をかけたり、嫌がらせをすることを言います。
働き方改革により、企業における長時間労働の削減は大きな話題となりました。長時間労働削減のために業務システムを見直したり、業務見直しをする企業もありますが、何には呼びかけだけでとどまってしまうケースも。合わせて、「とにかく早く帰れ」と頭ごなしに要望するだけの「ジタハラ」も生まれてきています。
問題点は?
何かしら早く帰ることが出来るように取り組みをして、それとセットで要望するのであればよいのですが、ジタハラの特徴は「とにかく早く帰るように」「残業は許さない」など、要望だけを続けてしまうことです。残業を禁止しながらも業務量などは減っていないため、社員からすると不満の種となります。その状態が続くと、組織全体の士気を大きく損なうこともあるでしょう。
対策はどのようにするべき?
長時間労働のよくある大きな要因は、1人に複数の業務がつきすぎていることと、顧客対応です。
顧客対応については、会社として「18時までの対応、以降は翌朝に回す」などルールを設けてしまうことが有効です。1人あたりの業務についても、適宜上司と部下のコミュニケーションを通じて偏りすぎていないか確認するなど、意識を向けていきましょう。
大企業であれば、伊藤忠商事の「朝方勤務」制度、大和証券の「リアルタイム勤務時間管理」システムの導入事例なども参考になるかと思います。