ワーキングプアとは何ですか?

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Q:ワーキングプアとはどういった意味でしょうか?

A:直訳すると、「働く貧困層」という意味です。正社員並みに勤務しているにもかかわらず、ギリギリの生活の維持さえ困難である状態を指します。

貧困層の明確なラインは決められていませんが、生活保護の水準が1つの目安と言えるでしょう。

生活保護の水準は、

・月給約17万円

・年収約200万円

このあたりが水準となってきます。

日本におけるワーキングプアの起源は、高度経済成長期になります。旧厚生省が貧困の統計をやめ「1億総中流化」が叫ばれるようになった中で、東京都中野区にて課税台帳の電算集計が実施されました。

その結果、住民の約1/4が生活保護水準以下の生活をしていることが明らかになったのです。

ワーキングプアの現状

それでは現状はどうでしょうか?

年間収入別で見てみると、2018年に200万円未満だった人数は、総数5,660万人中約33%もの人が該当しました。(正規・非正規含む)数字上では、この層がワーキングプア層と考えられます。 また、非正規従業員のうち年間収入が200万円未満の割合は、男性が24.1%、女性は75.9%となっていました。

ワーキングプアが生まれた要因と抜け出す方法は?

国民の極端な収入格差をできるだけなくそうと何年も前から政府も対策を取ろうとはしていますが、一向に改善されていません。

そもそもワーキングプアが増えた原因は、

  • 労働市場の規制緩和・自由化
  • 非正規雇用の割合の増加
  • 就職氷河期の到来
  • 企業の人件費の削減

など、いくつかの要因が複雑に絡み合っているため、一朝一夕に解決することが難しいといえます。

抜け出すためには、本人自身もスキル習得の時間を設ける、自己分析の上転職活動をする、また、それに先立ち借金などがある場合は過払い金請求や任意整理を利用するなど、1つずつ解決していくことが必要だといえます。

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