株式会社ダブリュ・アイ・システム

取締役副社長 鈴木貴久様
開発本部人材開発部 坂田仁様

目次

導入背景

ダブリュ・アイ・システム様は、東京・神奈川・埼⽟・千葉、東北、新潟などのショッピングセンターや駅商業ビル等の⼤型商業施設内を中⼼に、コンタクトレンズ専⾨店『エースコンタクト』を81店舗展開している企業です。今回は鈴木様と坂田様に、タレントマネジメントシステムの導入を検討した背景について教えていただきます。

鈴木様)『仕事の見える化』が必要であると感じていたのは、私がマーケティング部門の責任者であった頃からでしたが、見える化=効率とか、生産性といった管理的な発想ではありませんでした。

例えば、離れた店舗や部署間であっても、日々生まれている『グッドJOB』や『ナイスJOB』そして『ファインプレイ』を皆で共有する事ができないだろうか、そういった思考や構想は元々ありました。

というのも、社員が幸せな気持ちで働いていないと、お客様を幸せにできるはずがない、と考えていたからなんです。

マーケティングでは、集客や認知度向上、ブランディングに深く携わっており、勿論広告や販促でも認知を高める事は可能でしたが、企業ブランドの本当の価値や本質をお客様へ伝えられるのは、店舗の存在や、そこで日々活躍しているスタッフの皆さんです。

「そのスタッフがどんな仕事をしているのか?」「私たちはいったいお客様に何を提供していくべきなのか?」コンタクトレンズという“モノ“をただ渡すのではなく、それを使って頂いて、笑顔溢れる豊かな生活へつなげる“コト”を提供する、それが私たちの使命であると感じていました。

お客様に幸せを感じて貰う前に、働いている人が幸せを感じていなければ、こういった想いは伝わらないですよね。お客様も社員の皆さんも同じ『位置』に存在してこそ、想いを共有できると考えています。

また、ファインプレーばかりでは無く、時にはエラーする事もある。それすらも共有し合い、一緒に改善方法を考える事が出来れば、さらに社員1人1人の成長が叶う。

そのために、全社員がどういう想いで入社し、どういう仕事を経験し、どう成長をしてきたのか。そして今後は何をやりたいのか。そういった情報の一元化が必要であると考えたのが導入のきっかけですね。

“社員1人1人に、様々な角度から光を当てる。”

鈴木様)店舗にある全てのモノには意味があります。

私たちの店舗では『瞳からココロへ。』という言葉を、いつも忘れないように見えるところに掲げています。

これは、お客様に対する気持ちだけではなく、私たちの仕事に対する気持ちでもあります。

私たちの大切にしている考えを、心のこもった接客やサービスに変え、その先の楽しい豊かな毎日を送って頂きたい。そういった「幸せを感じて頂けること」。これが、私たち店舗の目指す姿です。

ならば、社員一人ひとりが活躍できる様に導いていかなければなりません。採用そして育成は重要なミッションとなります。決してマニュアルでは身に付かない、“もてなすとは どういう事か” “幸せとは どういう事か” そういった事を考えられる人に成長して貰いたいと私は思っています。

皆楽しく目的をもって前向きに考える事が習慣化していけば、それは必ず社員間にもお客様にも伝播するでしょう。その為にも、一人ひとりにスポットライトの光を当てられる組織でないといけない。

「この取り組みのサポートとなるようなツールがないか?」という検討の先に、御社のツールに出会ったという事ですね。

システムの決め手

数あるシステムの中で、タレントビューアーに決めた理由を教えてください。

(鈴木様)まず、社員のことを十分に把握するためには過去の履歴も含めて、「ここさえ見れば社員のことがすべてわかる」という環境を実現したいと考えました。

加えて、目的達成のためにあらゆる打ち手を講じる可能性がありますから、システムそのものの拡張性もポイントになりました。単なるデータの管理ツールとしてではなく、そのデータを活用して社員の強みを知ることが出来たり、目立っていないけれど頑張っている社員をきちんと評価する。そういった活用ができそうなイメージが持てたことが決め手になります。

“データ集約だけでおわらせない、導入後の「情報活用の実現」

(坂田様)そういった意味でいくと、いくつかシステム検討した中でタレントビューアーは「情報を時系列で蓄積することが出来る」「蓄積したデータを柔軟かつ多角的に分析に活用できる」「モジュールとしてすでに様々な機能がついている」という点で優れていると感じましたね。

また、「タレントマネジメントを導入したものの使いこなせない…」という声をよく聞くこともあり、「運用においてコンサルタントが伴走してくれる」というサポート体制も魅力でした。エン・ジャパンはHR領域で歴史のある企業ですし、弊社は以前から中途採用もエン・ジャパンにお願いをしていましたから、そのあたりの安心感も大きかったといえます。

実際取り組んでいる課題

具体的にどういう運用をしていますか?

(坂田様)現在は導入初期ですから、まずは順次データの取り込みから始めています。エン・ジャパンからも、どういうデータをどの順序で入れていくかべきかアドバイスがありましたから、想像していたよりはスムーズにスタートできたなと感じています。

“社員の資質と能力を活かせ、成長させる最適配置”

(坂田様)具体的に活用に向けて運用を始めているのは、蓄積したデータによる「最適配置の提案」です。従来は、店舗と社員の通勤のしやすさを重視して配置を決めていました。もちろんそれも必要な観点ではありますが、開発本部のミッションに立ち返ると、より社員1人1人の資質や能力を活かした配置を、私たちから経営に提案していくべきだと考えました。

これまではその検討の材料となる人事データが点在していましたが、タレントビューアーを導入したことで横断的に情報を見にいくことができ、経営への提案に向けて有効活用できそうだと感じています。

導入後の感想

導入後の率直なご感想をお聞かせください。

(坂田様)人材ごとの画像や基本データを取り込み、はじめてタレントビューアーの画面上でアウトプットを確認したときには感動しました。「思ったより簡単にデータを取り込むことができるし、慣れれば色々と多角的に分析していけそうだ!」という手ごたえを感じましたね。

“情報活用の利便性が生み出した主体的な部署間連携と意見交換”

(坂田様)これまでは、各部署・各個人でのデータ保持が優先されており、データ管理の連携や活用はイマイチでしたが、タレントビューアーを導入したことを契機に、「タレントビューアーにこのデータを入れたら、便利に活用できそうだ」「この情報も見える化したら生産性向上の議論に役立つのでは?」など、自然と各部署との連携が深まり、主体的な意見交換も行われるようになりました。

こういった前向きな情報連携の姿勢が組織で活性化されたことは、システムの利便性以上に大きな収穫だと思います。

これからの期待

最後に、これからタレントビューアーを通じて期待することを教えてください。

(坂田様)「社員1人1人の能力・適性が見えづらい」という悩みからスタートしたプロジェクトですが、タレントビューアーを通じて「社員が生き生きと働けて、社員の成長を通じて企業の生産性も上がっていくこと」が最も大切だと考えます。データを探したり、調べることに使っていた時間を、これからは「人事データの活用方法を考え、組織開発につなげていく」ことに充てていくつもりです。

“採用から組織運営、社員の活躍支援まで”

(坂田様)エン・ジャパンの支援のもと、採用・配置・定着・教育・評価、また社員の声を活かした組織運営、社員の活躍支援まで、一連の活動をタレントビューアーを通じて有意義に動かしていきたいと考えています。そういう意味では、まだ使っていないですが、有効活用できそうな機能もまだまだたくさんありますので、今後がとても楽しみですね。

“社員は皆大切な時間を共有している仲間”

(鈴木様)システムの拡張性にはもともと期待を寄せていたので、目的に照らし合わせてこれからも使えそうな機能はどんどん使っていこうと思っていますよ。社員同士で使えそうなモジュール機能もあったので、今後の展開に応じて活用の幅を広げていきたいと思っていますが、システムですることと、人がすることは分けて考えようと思っています。

長く働いている社員も、これから時間を共有しようとしている新入社員も全て、大切な仲間です。それぞれが持っているスキルやキャラクターを活かし、一日、僅かでも成長していこうとする。そんなプロ意識を育んでいきたいと思っています。

働いている人がお金の為とか生活の為だけでなく、それ以外に働きがいを感じた瞬間こそ、その人の成長になると信じています。『一隅を照らす、これ則ち国宝なり』という素晴らしい言葉もありますが、これからも、タレントビューアーを活用しながら、社員が笑顔で働き、幸せを感じてもらうことが、社会貢献にもつながると考え、これからの会社創りに努めていきたいと思います。

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