ジョハリの窓とは何ですか?
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Q:ジョハリの窓とは何ですか?
A:心理学において、自分と他者の認識のずれを理解する、自己分析ツールです。
心理学者ジョセフ・ルフトとハリ・インガムの2名によって提唱され、2人の名前のそれぞれの頭文字をとって「ジョハリの窓」と呼ばれるようになりました。
実施するにはまず、4つの四角を書き、4象限に分けたものを用意します。縦軸は他人が分かっているか分かっていないか。横軸は自分が分かっているか分かっていないか。まずはこの用紙を作り、その後、考えられる資質の例を複数ピックアップしておきます。(例:発想力がある、判断力がある、社交的である・・・等)
ここまで用意出来たら、具体的な手順です。
・4~8名の知人に、上記の4象限と資質を作業シートにして渡します。
・まずは自分で、自分に当てはまると思う資質を書き出します。
・相手の性格だと思う資質も書き出し、それを相手に渡します。
・最終的に回収した作業シートをもとに、自分も相手もあげた資質は「開放の窓」に、自分が書いて相手が書いていない資質は「秘密の窓」に、相手が書いて自分が書いていない資質は「盲点の窓」に、だれも書いていない資質は「未知の窓」に転記します。
・最後にディスカッションを行い、理解を深めます。
ジョハリの窓の有効性
ジョハリの窓は主に、企業研修で多く取り入れられています。ジョハリの窓の有効だと思われるポイントは、「自己理解が深まり、自己啓発に役立てられる」「社内コミュニケーションが円滑になる」といった点です。お互いをよく理解することにより、チームワークの強化・それによるパフォーマンス向上が期待されています。
特にwithコロナにおいてリモートワークが加速度的に進み、人間関係は希薄になったともいわれています。こういった関係性の維持・向上の場を意図的に持てると良いですね。