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後知恵バイアスの意味は?その対策は?

2021.03.15更新


Q:後知恵バイアスとは何ですか?

A:確証バイアスなどに代表される認知バイアスの一種で、「物事が起きる前よりもその結果を知った後の方が、それが予測可能だったと考えてしまう」心理的傾向です。「やっぱり、こうなると思ってたんだよね」というのは、分かり易い後知恵バイアスの例です。

 

後知恵バイアスの具体例をもう少し見ていきましょう。

 

●子供が公園で元気に走り回っています。お母さんはニコニコ見ていましたが、子供が転んでしまいました。そこでお母さんが「もう、だから危ないって思ってたのよ!」と駆け寄ります。

 

●学生時代、少し変わった生徒がいました。いつも1人でおり、休み時間は本ばかり読んでいる生徒で先生も心配していましたが、数年後ある分野で大成功を収めました。先生は「あの子は学生時代から光るものを持っていた」と得意げに語ります。

 

●AさんとBさんが社内での交際を実らせて結婚をしました。仕事のこともあるため周囲には内緒で交際をしていましたが、いざ結婚の報告をすると、上司は嬉しそうに「いや、君たちは相性がいいと配属のときから実は感じていたんだよ」と言いました。

 

今あげた内容はすべて「後知恵バイアス」です。共通点は「最初はそんなことを思っていなかったにもかかわらず、結果が分かった後にそのすべては予測内だったと捉える」ことです。

どうして後知恵バイアスが起こるのか?

後知恵バイアスが起こる要因は大きく2つあると言われています。

1つ目は「曖昧な記憶」、2つ目は「過信」です。

まず「曖昧な記憶」についてですが、人の記憶は曖昧なもので、物事が起こるより前にどのように考えていたかを忘れてしまいます。結果的に、物事が起こった時に、以前考えていたことよりも明確な事実になった方を重視してしまう、と考えられます。

「過信」については、人は自分が考えていることは間違ってないと思いたい傾向があります。

もともと考えていたことと違う結果が出た時には自分の判断が間違っていたということになってしまうので、その苦痛を避けるために後知恵バイアスが生じると考えられます。

さらに、後知恵バイアスを繰り返すことにより、自分の能力をいっそう過信するということにもつながります。

 

対策はある?

では、この習慣を防ぐ方法はあるのでしょうか。

後知恵バイアスは、完全に回避することは難しいと言われていますが、意識で影響を減らすことは可能です。具体的には以下の方法があります。

 

  1. まずは、結果に流されやすいという認識のもとで自分の判断を振り返る
  2. ある結果が出た時に、結果以外に起こりえた事象を考える(1つの結果に固執しない)
  3. 結果に対して評論家にならず、当事者意識を持つ(結果を知って口を出すのは簡単)

 

後知恵バイアスが生じると、過度に結果重視の考え方になります。

そうすると「なるべく失敗したくない」という思いから、新しいチャレンジをしなくなる傾向になるといわれています。

これを防ぐためにも、工夫して後知恵バイアスを減らしていきたいものですね。

 

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