株式会社ETERNAL
株式会社ETERNAL 人事部 齊藤綾夏 様
導入背景
来店型保険ショップ「保険テラス」を全国に展開する株式会社ETERNAL様。生命保険会社20社、損害保険会社10社の取り扱いを行い、お客様のライフステージに寄り添う存在として成長を続けています。今回はタレントビューアーの導入を社内で促進してくださった齊藤様にお話を伺いました。
齊藤様、まず導入の背景からお聞かせください。
導入のきっかけとなった出来事は、2017年に東海東京フィナンシャルグループの一員になったことです。元々、弊社は社長と人事の距離が近く、必要な情報は適宜共有をしていくというような体制でコミュニケーションをとれていたため、人事データの管理に特に不便を感じたことはありませんでした。
しかし、グループ会社から役職者クラスも出向してくるようになり、その際に「こういうデータはある?」「こういう資格を持っている人は社内にどれくらいいるの?」等・・・人材に関する様々なデータを求められるようになりました。
その時に初めて、いざ「データとして取り出そう」とすると情報が散らばりすぎていたり、形になっていないことに気付いたんですね。これまでは口頭ベースのコミュニケーションでうまくいっていたことも、組織が大きくなり、「今のままの管理方法では限界がある」と考えるようになりました。
単に情報管理するだけではタレントマネジメントは実現できない
まず最初に知ったタレントマネジメントシステムは、実は他社の製品でした。というのも、グループ会社がそのシステムを導入をしていたんです。そこで、まずは人事情報の管理のために、機能の一部を利用させてもらうところから始めました。
同時に、私自身も「そもそもタレントマネジメントとは何なのか?」ということも調べはじめ、「本質的なタレントマネジメントの実現のためには、単なる情報管理だけに留めず、集めた情報を有効に活用し、人事施策に活かす必要がある」と捉えるようになりました。
実は、個人的には人事施策をもっと戦略的に実践していきたいな、という想いは以前からありました。というのも、今はだいぶ改善をしてきているのですが、2~3年前の弊社は離職率が少し高くなってきていたんですね。
突然社員が思いもよらない退職をしてしまい、当時の採用担当者に話を聞こうとすると、その採用担当者もすでに異動をしていたり、当時の面談履歴も管理方法がバラバラで探すのに苦労をしたり・・・。
今の対応が、後手後手になっていることを問題だと考えていました。
そう考えていくうちに、最初は「人事管理手法」として興味を持ったタレントマネジメントシステムでしたが、「これからの戦略的な人事」のためには絶対に必要なツールだと捉えるようになり、社内で声を上げていくことにしました。
システムの決め手
数あるシステムの中で、タレントビューアーに決めた理由を教えてください。
まず「離職者データも保持できる」ところに魅力を感じました。グループ会社と共同利用していたタレントマネジメントシステムでは、実は離職者データの保持は有料だったんです。そうなるとどうしてもデータを残すことが憚れてしまい・・・追加費用なくデータを活用できる点は大きなメリットでした。
加えて、分析機能が充実しているところも決め手でしたね。先にお伝えしたように、単なる人事管理としてではなく、戦略的な人事を実現してくことを目的に考えると、「保持したデータを活用できるかどうか」はとても重要です。気になり始めていた離職率を低減させるために必要な分析が出来そうだ、という期待がタレントビューアーにはありました。
『入社後活躍』という考え方に共感していたことも大きな決め手
最後に、「エン・ジャパンが勧めるタレントマネジメントシステム」ということも大きな判断材料でした。
実は中途採用でもエン・ジャパンの『エン転職』を利用しているのですが、エン・ジャパンの提唱する『入社後活躍』という考え方にとても共感しているんです。
入社した会社で、入社した社員が仕事人生の充実を感じる。また、入社した企業に業績貢献をしており、企業もそれを実感している。この状態が『入社後活躍』です。
採用を扱う会社でありながら、転職を煽るのではなく、1人1人の仕事人生の充実を大切にする会社が、「自分たちでも活用して良かったもの」として提案するタレントビューアーだからこそ、信頼できると思ったのです。
実際に取り組んでいる課題
具体的にどういう運用をしていますか?
今具体的に取り組んでいるのは、『評価』『アンケート機能』『適性テスト』ですね。
評価は、これまではExcelで実施していたので、タレントビューアー導入を機に「せっかくなので移行しよう!」と着手しました。ワークフローもタレントビューアー上で回せるので、とても便利ですよ。
次にアンケート機能では、従業員満足度調査を実施しています。これは、離職率低減にも役立つはずだと感じて取り組んでいます。
実は、アンケートについてもこれまでは紙で実施していました。そうするとやはり面倒に感じられたり、紙を紛失してしまったりということが起こり、当時の回答率は恥ずかしながら60~70%程度でした。それがタレントビューアーを使うと、アンケートの配信も回答も簡単なので、実は回答率は一気に90%以上になりました!これは予期していなかった嬉しい成果でした。
最後に適性テストですが、これは採用時に活用しています。全社員、タレントビューアーに実装されているテストを受検してもらい、ハイパフォーマーの傾向を把握しておく。そのうえで、面接に来てくださる方にも同じテストを受検してもらい、選考の参考にさせてもらっています。
これまでは、面接官同士で応募者の方がどういう人材なのか明確に伝えきれていなかった部分も、視覚的に分かりやすい指標があることで、「あのマネージャーとタイプが似ているんだ」「こういう性格の人なのかな」と共通のイメージを持ちやすくなりました。
導入後の感想
導入後の率直なご感想をお聞かせください。
これまでは、人事部の中で「これに関するこういう情報は、Aさんの頭の中だけにしかないよね」ということが、結構あったように思います。それを各々が持っていて、みんなの情報を一気通貫で知る方法は、話し合う以外にありませんでした。
それが、タレントビューアーを導入して「すべての情報はココを見ればわかる!」という環境を作れたことは本当に大きいと思っています。まだ導入してそこまで年数がたっていないので、一部Excelのまま運用している部分もありますが、目的に合わせてどんどんタレントビューアーに移行していければいいな、と考えています。
また、これが一番の狙いというわけではないですが、副次的に業務効率もアップしました。データを探したり、ないデータを作る時間がタレントビューアーのおかげで削減された分、私は「どうやって離職率を下げるか」や「どうやって従業員満足度を上げるか」といったコア業務に集中が出来ます。おかげで離職率については改善しはじめました。
まだまだやりたいことはありますが、実現したかった戦略的な人事に近づいていけている、と感じています。
これからの期待
最後に、これからタレントビューアーを通じて期待することを教えてください。
2つあります。1つ目はこれからも、どんどんシステムをより良くしていってほしい、ということです。
導入して感じましたが、とてもアップデートや機能追加が多いですよね。これはとてもポジティブなポイントで、おそらく導入企業の声を開発に反映しているのだと思っています。こういった良い動きはこれからも期待をしています。
タレントビューアーを通じて、社員をもっとHAPPYに
2つ目は、「タレントビューアーを入れたことで、社員全員がHAPPYになる」ご支援を是非、エン・ジャパンに伴走してほしいと感じています。
今は導入初期のため、メインでタレントビューアーを活用しているのは私です。
これからは社内利用の幅も広げ、全員が「タレントビューアーがあって良かった!」と思えるようにしたいですね。例えば管理職の方が、メンバーの情報をいつもボタン1つで確認できることで最適なマネジメントを実現出来たり、メンバーが上司に1on1を依頼しやすくなったり、アンケートを手間なく回答できることで会社に声を上げやすくなったり・・・。
どんどんタレントビューアーを活用することで、ETERNALの社員全員の『入社後活躍』を実現していきたい、と思っています。これからも、期待していますのでよろしくお願いしますね。