離職率の出し方と、平均を教えてください。(令和3年最新版・業界別)
A.離職率の平均は13.9%(厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概要」より)です。
業界ごとに結果を見てみると、以下のようになります。
業界 | 離職率 |
---|---|
宿泊業・飲食サービス業 | 25.6% |
生活関連サービス業・娯楽業 | 22.3% |
サービス業(他に分類されないもの) | 18.7% |
教育・学習支援業 | 15.4% |
医療・福祉 | 13.5% |
卸売業・小売業 | 12.3% |
学術研究・専門技術サービス業 | 11.9% |
運輸業・郵便業 | 11.5% |
不動産業・物品賃貸業 | 11.4% |
鉱業・採掘業・砂利採取業 | 10.0% |
製造業 | 9.7% |
建設業 | 9.3% |
金融業・保険業 | 9.3% |
情報通信業 | 9.1% |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 8.7% |
複合サービス事業 | 8.1% |
A. 離職率の求め方は以下の通りです。
離職率は法律などで定められた定義・計算はありません。そのため、企業によっても定義・計算方法はまちまち。多いケースを見ていきましょう。
ケースA:「起算日(年度初め)から1年間の離職者数÷起算日における在籍者数×100」
・100名の企業で、起算日までに年間10名が退職。在籍者数が90名となった場合(その間に新たに採用した人数は除く)
⇒10名÷90名×100=離職率約11%
ケースB:「新卒社員が3年以内に離職した割合」
・100名の企業で、10名の新卒社員を採用。3年以内に5名が退職した場合
⇒5名÷10名=離職率50%
ケースC:「過去5年をさかのぼり、中途社員が1年以内に離職した割合」
・100名の企業で、2009年から2014年まで毎年2名ずつ計10名を採用。そのうち5名が1年以内に離職した場合
⇒5名÷10名=離職率50%
※離職率とは「一定期間を定め、その期間内にどれだけの社員が離職したか?」を示した率。その“一定期間”にも規定はなく、企業によってさまざまな基準で計算されています。極端な例で言えば、3ヶ月間で計算することも可能。ですので、離職率0%を謳っている企業があったとしても、どのくらいの期間、どのような定義で計算したかがポイントになります。
離職率が高いのではと感じたら
離職率の算出方法は企業によって異なるケースがあります。そのため、数値にこだわりすぎるより、あくまで参考程度にとどめておくことが望ましいです。ただ、離職によって事業運営に支障が出ている場合は、何が要因で離職が起きているのか調べましょう。
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