オンボーディングとは?OJTとの違いや事例、押さえたいキーステップを紹介

オンボーディングとは OJTとの違いや事例、押さえたいキーステップを紹介
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オンボーディングとは

オンボーディングは、「船や飛行機に乗っている」という意味の「on-board」から派生した言葉です。元々は、飛行機が離陸して安定飛行に入るまで、乗客に慣れてもらうまでのプロセスを指します。

人事用語では、「新たに入社した方が、組織に慣れて戦力化するまでの受け入れ期間やその期間のサポート」のことを言います。

オンボーディングの目的

代表的なオンボーディングの目的は2つです。

新入社員の早期戦力化

新卒採用・中途採用問わず、新入社員は組織のルールや職場のシステムなど、知るべきことが多くあります。オンボーディング期間を設けることで、新入社員は新しい環境に早くなじむことができるため、早期戦力化に繋がります。

早期離職の防止

早期離職の要因は、入社者が入社後に感じるギャップや人間関係などと言われています。これらは、新入社員への説明や、コミュニケーションが不足していただけというケースが少なくありません。入社者本人任せで業務に慣れてもらうだけではなく、上司・同僚など職場のメンバーが積極的にサポートすることで、新入社員のモチベーションを高めたり、理想と現実のギャップを調整したりする目的があります。

OJTとの違い

OJTとは「On The Job Training」の略称であり、実際の業務を一緒に行いながら入社者を育成していく方法です。一方でオンボーディングは、人間関係についての悩みなど業務以外の領域まで含めてフォローを行うことです。OJTはオンボーディングの数あるプロセスの一つといえます。

リテンション施策との違い

リテンション施策は、人事領域において「人材を維持するための施策」といった意味で使われます。特に優秀な人材の流出を防ぐために必要な取り組みとして、近年注目されています。一方でオンボーディングは、入社直後の従業員の早期戦力化や早期離職を防ぐ意味合いがあり、対象となる従業員や在籍期間が異なります。

入社者が早期に活躍するためのキーステップ

入社者が早期に活躍するための5つのステップをまとめました。その中でも、1~3が重要なステップになります。

  1. 自己理解・キャリアの棚卸し(HOW TO LOOK)
  2. なじむ・人間関係構築(HOW TO LIVE)
  3. 仕事の進め方を学ぶ(HOW TO LEARN)
  4. 仕事で成果を出す(HOW TO WORK)
  5. 組織や他者に影響を与える(HOW TO INFLUENCE)

このキーステップは、入社者本人任せではなく、入社者・受け入れ側の上司・人事の三位一体が努力することが必要不可欠です。

特に中途採用の場合は、経験者採用だからと周りの上司・同僚が過度に期待をかけてしまったり、入社者本人が焦ってすぐに成果を出そうと空回りをしたりしてしまう可能性があります。

オンボーディングを成功させるためには、まずこの3つのキーステップを押さえましょう。

オンボーディングの事例

他社の事例を知っておくことでより具体的な施策の立案ができるでしょう。

パナソニックシステムソリューションジャパン株式会社

ビジネスと社会インフラの分野でトータルソリューションを提供している同社では、入社者の早期活躍のためのサポート体制を強化。

  • 年間約160名の入社者をサポートするアンケートツールを導入
  • 研修部門と採用担当が連携し、入社者フォローを行う事務局を立ち上げ
  • 職場のリアルな状況をキャッチ。受け入れ体制を見直すきっかけに

詳しい事例はこちら https://on-board.io/case/pssj

株式会社UACJ

アルミニウム圧延業界トップの同社は、テレワークの新人育成において入社1年目の退職者をゼロに改善。

  • 現場経験のある採用担当者が入社後にフォロー
  • オンライン面談を活用し、入社者本人と適宜コミュニケーション
  • 納得感のあるアドバイスで、新卒入社1年目の退職をゼロに

詳しい事例はこちら https://on-board.io/case/uacj

富士通コミュニケーションサービス株式会社

富士通グループをはじめ大手企業のIT部門へ技術サポート全般を行う同社は、採用コストの観点からもオンボーディングに力を入れる。

  • 売り手市場のIT業界では、優秀な人材のフォローは喫緊の課題
  • 客先常駐の従業員でも状況がわかるように、サポート体制を強化
  • 環境になじめていない従業員を察知し、ミスマッチに気付けた

詳しい事例はこちら https://on-board.io/case/fujitsu-com

エン・ジャパンでご支援できること

エン・ジャパンが提供するTalent Viewer(タレントビューアー)は、「タレントパレット(株式会社プラスアルファコンサルティング)」の多機能なシステムと、エン・ジャパンが40年間人材領域で培った課題解決サポートが組み合わさった、タレントマネジメントシステムです。
あらゆる人事データを一元管理できるシステムで、離職防止やオンボーディング施策の仮説検証、効果検証を可能にし、人材の早期戦力化を支援します。

ご興味がございましたら、ぜひ一度お問い合せくださいませ。

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