1on1で話すべき5つのテーマ
上司と部下が行う1on1 ミーティング。
数あるマネジメント手段のひとつですが、「業務進捗の確認しかしていない」「部下と何を話したらいいのかわからない」「アイスブレイクが苦手で、いつも天気の話に」といった声も多くいただきます。
そこで、1on1 ミーティングをスムーズに進め、チームパフォーマンスを最大化させるための質問テーマ5選をお届けいたします。お役立ていただけますと幸いです。
1on1ミーティングの目的
上司と部下の心理的安全性を高め、チームのパフォーマンスを最大化することです。細分化すると、目的は以下の4つに分類することができます。
- 信頼関係構築
- 部下の成長支援
- 部下の状況把握
- 現場情報の収集
1on1に必要な考え方とスタンス
定期的な実施
日程を決めて定期的に行うことで、適切なタイミングで進捗管理や業務の方向修正ができます。
事前準備
部下の基本情報や前回話した内容、共有すべき組織課題などを準備しておくことで有益な時間になります。
部下8割・上司2割
1on1の主役は部下。部下の状況把握や成長支援、関係構築につなげるため、部下の話に耳を傾けましょう。
1on1で話すべき5つのテーマ
1. アイスブレイク・雑談
1on 1 をスムーズに進めるため 、 まずは部下が話しやすい雰囲気を作りましょう。2~5 分を目途に 、 最近の出来事や心境などを話し合います 。 部下から話を聞き出すスタンスが基本ですが 、 話しにくそうな場合は上司から話します 。
質問例:「〇〇のニュース、見ましたか?」
「最近買ってよかった!と思うものは何ですか?」
「〇〇に行きたいなと思うんだけれど、●●さんは行きたいところはありますか?」
2. 進捗確認・成長支援
短期的な成果創出や成長支援の観点で、業務の進捗確認や最近の悩みなどをヒアリングしましょう。フィードバックの際は、まずは部下に内省させることが重要です。改善策を考えさせることで、当事者意識を持たせます。
質問例:「うまくいったことは何ですか?」
「改善するためには何が必要ですか?」
「いまの仕事量は適切ですか?多いですか?」
3. キャリア形成・能力開発
部下の長期的なキャリア形成や能力開発のために、なりたい姿に近づいているか確認しましょう。日頃からキャリアについて話し合う機会を設けることで、仕事に取り組む意義や目的を見失わず、モチベーションを保つことにもつながります。
質問例:「1年度に達成したい目標はありますか?」
「どんな強みを仕事に役立てていきたいですか?」
「今の役職ではないとしたら、何になりたいですか?」
4. 現場情報の収集
経営層の意思決定支援や組織マネジメントに活かすため 、現場情報の収集をしましょう。組織やチームで起きていること、会社に対する要望や提案などの現場情報を収集することは、管理職である上司の大切な役割のひとつです。
質問例:「今のプロジェクトについてどう思いますか?」
「もしあなたが責任者なら、どう改善しますか?」
「社内に尊敬できる人はいますか?」
5. 状況把握・メンタルケア
部下との信頼関係を構築し、モチベーションやパフォーマンスを向上させていくため に、部下の状態をきちんと把握します。状況を把握し理解を示すことで、良いことや悪いことを報告・相談しあえる関係性を目指します。メモも忘れずに。
質問例:「最近熱中していることはありますか?」
「社内の人間関係で困っていることはありますか?」
「1on1でもっと話したいことはありますか?」
「すぐに使える 1on1質問例 50選」
まとめ
いかがでしたでしょうか? 1on1ミーティングは、上司と部下の心理的安全性を高め、チームのパフォーマンスを最大化する大切な時間です。これらの質問例を活用しながら、1on1 を有意義なものにしていただき部下との信頼関係構築、成長支援を進めていただければと存じます。
最後に、社内の人材データや面談履歴、パフォーマンスなどを管理・分析する上で欠かせないタレントマネジメントシステムを紹介させてください。
エン・ジャパンでご支援できること
エン・ジャパンが提供するTalent Viewer(タレントビューアー)は、「タレントパレット(株式会社プラスアルファ・コンサルティング)」の多機能なシステムと、エン・ジャパンが40年間人材領域で培った課題解決サポートが組み合わさった、タレントマネジメントシステムです。
あらゆる人材データを一元化・分析し、人事業務の効率化、経営・人事戦略の意思決定、次世代人材の育成、最適配置、離職防止、採用強化など、人事戦略の精度を飛躍的に高めます。